2024-12-31

2024 年に読んで良かった漫画 5 選

2024 年も終わるということで、今年読んで特に良かった漫画を 5 つに絞って紹介する。

よかった漫画 5 選

天国大魔境

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天国大魔境(1) (アフタヌーンコミックス) | 石黒正数 | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon

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今年良かった漫画を 1 つだけ選ぶなら『天国大魔境』を挙げる。それほど気に入った作品。

伏線回収が気持ち良いポストアポカリプス系 SF。荒廃した世界で「天国」を目指し、主人公のキルコとマルが冒険する話。それだけでなく、謎の近未来的な世界で隔離された子供たちサイドの話もある。2 つの視点から話が進んでいき、それぞれの謎が徐々に解き明かされていく展開になっている。

タイトルの意味がわかる瞬間がとにかく凄まじい。謎が想像を良い意味で裏切る形で解明される。

まずポストアポカリプスという世界観が良いし、主人公たちの掛け合いも微笑ましいし、伏線回収のテンポが良く納得感もある。全体的な構成はシリアスなのだけど、細かい話はコミカルで、その塩梅がちょうどよい。めちゃくちゃ良いので、ぜひ読んでほしい。

人形の国

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人形の国(1) (シリウスコミックス) | 弐瓶勉 | 少年マンガ | Kindleストア | Amazon

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完結済みで全 9 巻。これまた自分の好物であるポストアポカリプス系作品で、ダークファンタジー系。

物語の大枠としては、故郷を「帝国」に破壊され復讐心に燃えるエスローという青年が、タイターニアという謎に包まれた仲間や冒険を通して増える仲間とともに冒険する話。帝国はエスローたちを阻止しようとし度々衝突し、はたまた第三勢力も現れ、それぞれ目的を持って行動し衝突していく。

「正規人形」だとか「人形病」だとか謎の用語と謎の世界観で、説明がなく謎のまま物語が進んでいく。もちろん最終的には謎のほとんどが解き明かされる。それぞれの勢力には一貫したある目的があり、それを巡って各勢力が争う展開が面白い。純粋に相手の勢力を潰したい、ではないところが面白いポイント。

雰囲気としてはシリアスに比重を置いた『天国大魔境』っぽさがある。どちらかがすでに好きな人は、もう一方を読んでみるとよいかも。どちらも読んだことない人は、どちらか気になったほうを読んでみてほしい。

シドニアの騎士

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シドニアの騎士(1) (アフタヌーンコミックス) | 弐瓶勉 | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon

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『人形の国』を描いた弐瓶勉さんの過去作。『人形の国』に比べるとラブコメ要素が強い SF 作品。

宇宙船シドニアに住む人々がガウナという謎の生物と戦う話を軸としながら、主人公である長門が徐々に登場人物たちとの仲を深めていく。登場人物たちが互いに信頼していて仲睦まじいところが特によい。つむぎが終始健気で微笑ましかった。

『人形の国』同様に、謎から始まり物語を通して謎が解明されていく展開にもなっている。この方は物語の設定を明確に説明しなくても読者を物語の世界観に浸からせるのがうまいなと感じる。

ゴールデンカムイ

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Amazon.co.jp: ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) eBook : 野田サトル: Kindleストア

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アニメ化も実写化もされている作品なので知っている人も多そう。自分は今年に入って初めて読んで、有名であることも納得の面白さだった。

日露戦争後の北海道が舞台で、どこかに隠された金塊を巡って複数の勢力が争い、ときには協力していくコメディ要素もふんだんに盛り込められた冒険物語。コミカルとシリアスの比重は 7:3 くらい。コメディ要素がほどよく面白いし、戦闘はただ一人が無双するというよりかはチームとしての戦略性があって面白い。

昨日の敵は今日の友、また逆も然りという展開で、どのキャラクターも憎めない。自分は牛山、鶴見中尉が好きだった。

面白いだけでなく日露戦争の歴史やアイヌ文化についても学べ、一石三鳥くらいある作品。

氷の城壁

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氷の城壁 1 (ジャンプコミックス) | 阿賀沢 紅茶 |本 | 通販 | Amazon

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がっつりラブコメ。つい先月までジャンププラスで連載していた『正反対な君と僕』の作者の過去作。

主人公である他人と壁を作りがちな小雪、小雪と正反対でグイグイ来るタイプのミナト、小雪の幼馴染で明るい性格の美姫、ミナトと美姫の友達でほんわかした性格のヨータの 4 人組が織りなすラブコメ。小雪がミナトに対して心的な壁を作るも徐々に打ち解けていく様子や、それぞれが気になる相手との距離を縮めようと苦心する様子がもどかしくもあり面白い。

陰の者の解像度が高くておもしろい。小雪に勝手に共感してしまう。

最後に

2024 年に読んだ漫画の中から特に良かった 5 つの漫画を紹介した。この中で 1 つでも気になるものがあれば読んでみてほしい。また「これらの漫画が好きならこれもオススメ」という漫画があればぜひ教えてほしい。

Kindle のモバイルアプリで見られる reading insights によると、2024 年は 229 冊も読んでいたらしい。もちろん漫画以外も算出されているが 9 割以上は漫画だ。

今年は 229 冊の Kindle 本を読んだ
今年は 229 冊の Kindle 本を読んだ

来年も良い漫画を発掘していきたい。